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【クトゥルフ神話TRPGシナリオ】バケモンDO【探索編】

プレイヤーの情報

探索プロセスではスマートフォンが重要な役割を果たす。スマートフォンにはバッテリーがあり、これを制限時間の演出として利用する。バッテリーが切れるまでクルーシュチャ方程式を放置すると、バッテリーが切れると同時に探索者たちの肉体は電子世界に引き込まれてしまい、けつばんのノイズの中に飲み込まれて死亡することになる。

 

 

現在の座標をアプリ内で確認する

アプリ内で現在地を確認すると、マップの四方が薄暗くなっており、他の地域とは分断されていることがわかる(SANチェック0/1)。実際、その靄として表示される領域に歩みを進めると、意識が混濁して反対側から同じところに帰ってきてしまう(SANチェック1/1D6)。

 

外部と連絡を取る

「けつばん」との遭遇を閉鎖空間の外に伝えることができる。電話をかけたりSNSに投稿したりすることは通常通り行うことができるのである。しかし、向こうの方からこちらの座標を確認することができないため、それが救出に役立つことはない。外部の人間から座標確認が不能だということを知ったときにはSANチェックを行う(0/1D3)。

 

SNSにおける「けつばん」報告

「けつばん」を発見した旨SNSにアップロードすると、しばらくして同じようなことを言って消えた人間がいるという噂が出回り始める。それによると「けつばん」に出会って何度かバケツを投げると、「バケモン」たちが画面の外で歩き回る幻覚を見ることができるらしい。それを嬉しがって報告した後、そのアカウントからの発言が一切なくなったらしい。

→2、3回はバケツをぶつけても問題ないという情報

 

注意:バケツを投げてみるまではシナリオは進行しない

この情報を得たのち、探索者たちがバケツを投げてみるまでの間はシナリオの進行が停止する。もしも探索者が頑なに捕獲を拒否した場合には、決してロストすることはないと伝えたうえで、1度目のバケツスローイングチャレンジに踏み切ってもらおう。

 

 

1度目のバケツチャレンジ後

バケツを1度投げると、「けつばん」が見えている位置(画面は介さない)から砂嵐のようなノイズが円形に広がり、探索者の体表面も含めてザラザラとした感触が駆け抜ける。探索者たちは驚きはするだろうが、それはどこからかプロジェクターで投じられた映像のようにも感じられなくはない。もちろんそんな画像を投じられるようなプロジェクターはどこにも設置されていないのだが。

 

探索者の肉体がズレ始める

ここで〈目星〉に成功すると、体の境界線が微妙にぼけて見えることに気づく。それは気づくか気づかないかという程度の微妙な異変だ。どうやら体から微妙に右にずれた位置に全く自分の体と同じ映像が重なって表示されているようである(SANチェック0/1)。

 

この現象に気づくことができれば、探索者たちは次のことができるようになる。

本来画面内にしか存在しないはずのものに触れることができるようになる。それらの姿は見えはしないが、まちがいなくそこにあって触れることができる。このとき「けつばん」に接触すると強い痛みを覚え、接触した部分の肉体が真っ黒に変色して「ERROR」と表示されることになる。しかしこのとき自分の肉体には何の変調も起こらない(SANチェック0/1D6)。

 

付近をARを使って探索する

目には見えなくとも画面に映るものを見つけることで、探索の糸口を見出すことができる。スマートフォンでARを起動させながら付近を調べるという旨の宣言があれば、次のものを発見することができる。

 

放置されたモンスターバケツ

青と紫の下地に黄色の線が入った奇抜なデザインのモンバ(モンスターバケツ)が落ちている。触っても確認できるが、画面を介して見ても中になにかモンスターが入っているということ以上のことはわからない。画面で確認しながらこのバケツを適切に操作するためには、〈機械修理〉か〈電器修理〉か〈電子工学〉に成功する必要がある。これが困難ならば、「けつばん」に2度めのバケツをぶつければ、技能無しでこれを操作することが可能になる。

 

モンスターバケツの中身

操作に成功すれば、そのモンスターバケツから「ビリチュウ」というバケモンが登場する。「ビリチュウ」はひどく不細工な出っ歯のブルドックみたいなバケモンで、体に「高電圧注意」のマークと同じ模様がついている。一応ネズミをモチーフにしたらしいが、新しい生物を創造したと言われているほど斬新なデザインだ(SANチェック0/1D3)。

 

ビリチュウの正体

「ビリチュウ」は「けつばん」の外部電源である。つまりビリチュウを倒すことに成功すれば、「けつばん」は外世界の書き換えを行うほどの出力を保つことができなくなる。

このことは、3回目のバケツを「けつばん」にぶつけたときに発生する周辺の壁の表示エラーをビリチュウが電撃を放って修復する様子を見た後、〈アイディア〉ロールを行うことで気づくことができる。

 

ビリチュウの撃退

ビリチュウを撃退するためには、直接電子の体で攻撃を仕掛けるほかない。

しかしビリチュウはバケモンであり、こちらは人間だ。攻撃を仕掛けるとボルトスマッシュというアニメ版バケモンでビリチュウが使う必殺の電撃体当たりで探索者を絶命させる恐れがある(成功率50% ダメージ3D6+ショック1R)

こうした事態を避けるためには、2度目のバケツを「けつばん」にぶつけて、バケモンを呼び出せるようにしなければならない。バケモンを呼び出すことに成功すれば、バケモンバトルが開始される。

 

バケモンバトル

ビリチュウの攻撃ステータス

ボルトスマッシュ 60% 3D6+ショック1R

3500ボルト 80% 1D10

耐久力30(PLが2人以上のときは50)

 

バケモン同士を戦わせる。PLが複数人のときは「けつばん」も攻撃に参加すると緊迫感が増す。ビリチュウを気絶させればあたりのノイズが一斉にひいていき、「けつばん」も画面中にとどまり、地図上周囲の靄も失われる。

 

けつばんに直接戦いを挑む

けつばんの攻撃ステータス

シャドウボール 70% 2D6

悪の波動 50%(2体のバケモンを同時に対象にとる) 2D6

耐久力 300

 

けつばんに直接戦いを挑むためには、4つ目のバケツをぶつける必要がある。とはいえ、もし戦いを挑めばおそらく能力の違いから撃退される。PLのバケモンが撃退されると、けつばんはシャドウボールを探索者に向かって何度も放ち、探索者の意識は失われることになる。

 

結末

ビリチュウの撃退によるエンディング

ビリチュウが倒れると、周囲の壁と自分自身の体にノイズが走っていき、ノイズは「けつばん」がいる位置に収束する。バケモンDOの画面を確認すると、地図上の靄がなくなり、いつでも逃げられる状態になっていることがわかるだろう。あとは「けつばん」を放置して逃げ出せばシナリオクリアである(SAN回復1D10)。

 

バトルに敗北するかけつばんに5つめのバケツをぶつけた場合

探索者は落下感を覚えるが、その場に立っている。足元を見ると自分自身の肉体がうつぶせに倒れている。立っている自分の両手を確認すると、電子的なノイズが走ったようなホログラムのような半透明の体が残っている。次の瞬間「けつばん」が大きく膨れ上がり、逃げ出そうとしても間に合わずにそのノイズの海の中に体を吸い込まれてしまう。キャラクターロストでセッション終了だ。

 

 

 

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