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【クトゥルフ神話TRPGシナリオ】地下街の黒い水【シナリオ後半】

呑虞による時間制限について

たしかに該当箇所の下水道にはヒビが入っているものの、それを修理するには呑虞が邪魔という状態だ。そのうえ、呑虞が他の場所に移動する前に封印を試みなければならない。この点はプレイヤーたちに明言して、タイムリミットの存在を示唆すること(具体的に定まってはいないが、探索者たちの動きがあまりに遅いと思ったら呑虞を見失う結末にすること)。

 

 

黒い水の成分について

条件:清掃前にPC3が汚水をサンプリング+〈生物学〉あるいはなんらかの機関に有償で依頼

成分分析を行えば、それが人体の構成要素と限りなく近い蘇生をしていることがわかる。さらにメタゲノム解析を実施すれば、多数の細菌に加えて複数人の人間のDNA断片が発見される。どうやらあの汚水は人間そのものを分解した液体らしい。(SANチェック1/1D6)

 

 

呑虞の封印について

条件:〈図書館〉〈民俗学〉〈歴史〉

黒い泉のような怪異が発生した時に行われる儀式として、人柱を使ったまじないが存在した。黒い泉にわざと人を呑ませ、これに捧げものとしての清酒を持たせることでそれから数年間呑虞の活動を鎮めることができるらしい。

 

誰かが犠牲となって儀式を実行する

もしも誰かが儀式の実行を受け入れるならば、清酒を買って下水道に赴いて呑虞に呑まれればよい。キャラクターロストを代償に他の二人のプレイヤーは生存することができる(SAN回復1D3)。

 

犠牲のない方法を追求する

もしも犠牲のない方法を望むなら、探索者たちにはさらなる調査が求められる。

しかし、ここで他の調査を行って犠牲の出ない方法を模索しようとすると、次のイベントが発生する。

 

新宿の地下街で再び汚水の流出騒ぎ、1名不明か?

また別の箇所で亀裂が発生したのか汚水の流出が発生。今回発生した亀裂が大きかったのか、付近を歩いていた男性1名が行方不明になったという。現在流出した汚水の処理を行っている。このままダラダラしていれば被害が拡大してしまうのは間違いないようだ(SANチェック0/1)。

(以降プレイヤーたちの決断が遅れるたびにこれに類するイベントを行う。合計の被害者数は記録しておき、シナリオ終了時のSAN回復報酬から減点すること)

 

 

目標の種類

1~3人のプレイヤーたちの目標についての合意形成が必要になる。ここでKPはプレイヤーたちに相談を促そう。

目標1 事件の再発を防ぐ

誰かが犠牲になって数年間の安全を買うことができる。

 

目標2 被害者の救出を試みる

直接下水道に侵入して呑虞と対峙して被害者を呑虞の体から引きずり出す必要がある。

 

目標3 呑虞を完全に抹消する

実現不可能。

 

 

目標2を採用した場合

博物館や民俗学者などのところに出向いて〈説得〉などに成功すれば、呑虞の体から人間を引きずり出す様子を描いた絵を見ることができる。四方から呑虞に近づいて相手を引きつけ、数人で呑虞の力に負けないように引きずり出せばよいようだ。

 

 

クライマックス

探索者たちの目標ラインによってクライマックスは異なる。誰かが犠牲となって飲まれるかもしれないし、救出だけ行って逃げ帰るかもしれない。いずれにしても、呑虞が完全に活動を止めることはない。探索者たちはもはや日常を取り戻すことはできないのだ。

 

 

報酬

SAN回復(1D10ー犠牲となった人数)

クトゥルフ神話技能2%

 

 

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